about Keith Jarrett and Miles Davis's ensemble

キース・ジャレットの伝記(2020年7月英語版)と、マイルス・デイヴィスの結成したバンドについて、英日対訳で読んでゆきます。でゆきます。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Keith Jarrett伝記(英語版)pp.145-149

10.クラシック音楽を弾きこなすジャズマン キース・ジャレットがリリースした、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」は、大きな話題を呼んだ。選曲が理由ではない。所謂「芸術音楽」とされるヨーロッパ伝統のクラシック音楽について、バロックか…

Keith Jarrett伝記(英語版)pp.139-144(最後)

1985年から1986年にかけてヨーロッパで行われた2つのコンサートの録音「スタンダーズ・ライブ(通称「星影のステラ」)と「スティル・ライブ(通称「枯葉」)も特筆に値する。特に注目すべきは、「スティル・ライブ」。こちらは伝説とも言うべきビル・エヴァ…

Keith Jarrett伝記(英語版)pp.136-139

こういったメロディの数々が、創意工夫に富んでいることは、キース・ジャレットがスタンダードナンバーに頼る傾向にある上で重要な要素なのだ。もっと言えば、彼が自分のインプロヴァイゼーションをする上で使いもになる素材を引っ張ってくるという論理は、…

Keith Jarrett伝記(英語版)pp.131-136

9.アメリカズソングブック 1983年1月の、ある霜の降りるような寒い月曜日のことだった。キース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネット、そしてマンフレート・アイヒャーの4人が夕食のテーブルを囲んでいたのは、ニューヨークのとあ…

Keith Jarrett伝記(英語版)pp.127-130

「ケルン・コンサート」が1975年にリリースされた際の論評の熱狂ぶりは、これに先行した2作品「フィエシング・ユー」「ソロ・コンサート」以上のものだった。中でも最大級の賛辞を贈ったのが、「ローリング・ストーン」誌に寄稿したロバート・パーマーである…