about Keith Jarrett and Miles Davis's ensemble

キース・ジャレットの伝記(2020年7月英語版)と、マイルス・デイヴィスの結成したバンドについて、英日対訳で読んでゆきます。でゆきます。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Keith Jarrett伝記(英語版)2章pp38-42(end)

本番が始まった。キチンとした開始の合図はなく、ドラムが、切れ目なくロックのリズムを拡散し始める。キーボードが、ささやくようなサウンドを重ねる。パーカッションが、前のめりのアクセントを効かせ、クイーカのこするような音に乗る。ベースが、オステ…

Keith Jarrett伝記(英語版)2章pp33-38

もちろん、キース・ジャレットはチャールズ・ロイド・バンドのメンバーのうちの1人、という世間の見方ではあるものの、彼の優れたインプロヴァイゼーションにより、個人としても優れたジャズミュージシャンであると世間は見るようになった。そしてどこのバ…

Keith Jarrett伝記(英語版)2章pp26-33

数ヶ月の内に、キースは音楽活動の日の当たる場所に活路を見出していた。アート・ブレイキーのバンドがこれまでのジャズの代弁者あったとすると、チャールズ・ロイド・カルテットは時代、すなわち、懐の深さを示す幸福感あふれる雰囲気や、ヒッピーの色とり…

Keith Jarrett伝記(英語版)2章(pp.23-26)

2.ジャズへと向かう3つのステップ: アート・ブレイキー、チャールズ・ロイド、マイルス・デイヴィス ミュージシャン達がニューヨークに望むもの、それは夢の実現。ミュージシャン達をニューヨークで待ち受けるもの、それはこんな現実「ジャズミュージシ…

Keith Jarrett伝記(英語版)1章(pp.18-22)

<18頁写真脚注> スタン・ケントンクリニックにて(1961年、キース・ジャレット16歳)。気鋭の若手ミュージシャンが集まるワークショップ(原画提供:ジェイミー・エバーソルド) キース・ジャレットは16歳でエマウス・ハイスクールの卒業資格を取得(飛び…

Keith Jarrett伝記(英語版)1章(pp.13-17)

このプログラムにはジャズはまだあがっていない。このピアノの「神童」が将来どうなってゆくか、そのカギは過去の音楽、すなわちクラシック音楽にあった。もっと言えば、世間をあっと言わせたのが、1988年のこと。この名ジャズピアニストにして、フリーソロ…